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相談事例

事例詳細のご紹介

〔相続放棄〕相続資格が重複している相続人が相続放棄をする場合

私は、相続税対策のため、夫の両親と養子縁組をしましたが、養父母は既に他界し、先月、夫も病気で亡くなりました。私たち夫婦には、子供はなく、夫は一人っ子でしたので、相続人は私だけです。ところで、夫は、生前事業に失敗し多額の負債を抱えておりましたので、相続放棄をしたいと考えていますが、私の場合、配偶者の立場と夫の兄弟としての立場の双方について相続放棄をしなければならないのでしょうか?

 ご相談事例のように、養子縁組や婚姻などによって、同一の相続人が、一人の被相続人に対して、相続可能な複数の身分関係に立つことがあり、これを「相続資格の重複」と言い、このような場合において、相続資格の重複を認めるか否かについては、争いのあるところです。

 この問題について、学説は、①異順位の相続資格の重複と同順位の相続資格の重複を問わず、一方の相続資格における相続放棄は、当然、他方の相続資格の相続放棄となるとする『絶対的効力説』、②異順位の相続資格の重複と同順位の相続資格の重複を問わず、それぞれの相続資格において放棄するかどうかを選択することができるとする『相対的効力説』、③他方の相続資格について相続放棄をしないとする特別の意思表示がない限り、一方の相続資格における相続放棄は、当然、他方の相続資格の相続放棄となるとする『積極的折衷説』、④他方の相続資格についても相続放棄をする特別の意思表示がない限り、一方の相続資格における相続放棄は、当然、他方の相続資格の相続放棄とはならない『消極的折衷説』、そして⑤異順位の相続資格の重複の場合にはについては消極的折衷説を採りながら、同順位の相続資格の重複の場合には絶対的効力説又は積極的折衷説を採る見解など、多岐にわたっています。

 一方、この問題に関する判例は少なく、しかも、いずれも異順位の相続資格の重複に関するものばかりで、ご相談の事案における指針となるもが見当たりません。また、戸籍先例では、養子と実子が婚姻したような場合には、配偶者としての相続資格しか認められないとしておりますので、この場合には、そもそも相続資格の重複は生じず、ここでいう相続放棄の問題は生じないことになります。

 結局のところ、管轄の家庭裁判所にご相談していただく必要があろうかと思われますが、ご相談の事例においては、他方の相続資格について相続放棄をしないとする特別の意思表示がない限り、一方の相続資格における相続放棄は、当然、他方の相続資格の相続放棄となるとする『積極的折衷説』の考えに立つ家庭裁判所が多いようです。

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